下諏訪町の諏訪大社下社秋宮周辺を風鈴で飾る下諏訪観光フェア「大社門前風鈴市」(下諏訪観光協会主催、長野日報社など後援)が5日、始まった。初日は30度以上にまで気温が上昇。周辺を歩く観光客が涼を求め、風鈴が奏でる音に耳を傾けた。
清涼感のある音で観光客をもてなそうと、昨年夏から始めた企画。今回は周辺の一帯にも興味を広げてもらう狙いで、JR下諏訪駅や周辺の商店街、秋宮境内などにも会場を拡大した。用意した風鈴は、昨年の3倍超となる約3000個。
秋宮近くの御柱グランドパークには、約400個の風鈴をつるした特設休憩所が設けられ、観光客が次々と小休止に立ち寄った。長野地方気象台によると、同日の諏訪地方の最高気温は30.7度。東京都から訪れた20代の男女は「かわいい風鈴も多いし、涼しげで素敵」と、うっすらにじんだ汗をぬぐった。
19日まで。期間中は各所で風鈴の販売を行うほか、2種類のスタンプラリーもある。13─15日は、儀象堂で風鈴演奏家のコンサートが開かれる。問い合わせは同協会(電話0266・27・1111)へ。