「チリンチリン」。岡山電気軌道(岡山市)は21日、備前焼の風鈴60個を取り付けた「風鈴電車」の運行を始め、乗客が車内に響く涼しげな音色を楽しんだ。
路面電車1両で、1993年から毎年夏に登場。今年は初めて市内の専門学校と協力し、デザインを専攻する学生7人が車内の飾り付けを担当した。
風鈴はつり革のパイプなどに取り付け、窓はアサガオや蚊取り線香など、夏の風物詩を描いた学生手づくりのうちわなどで飾られている。
乗り合わせた中学1年の女子生徒(12)は「見ているだけで涼しげ」と、携帯電話のカメラで揺れる風鈴をパチリ。市内の2路線で8月20日まで運転される。