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越前焼の風鈴、出番もうすぐ 窯元で制作ピーク/福井

 越前市大虫本町の越前焼窯元「宗倉(そうくら)陶業」で、涼しげな音色で暑さを忘れさせてくれる風鈴作りがピークを迎えている。二十二日も絶え間なくろくろを回し、釣り鐘状に成形していた。
 伝統工芸士の宗倉克幸さん(47)が一人で作る風鈴は色や模様、形の違いで二十種ほどある。一つ一つ、微妙に形を変えていて、音色もさまざま。越前焼の素朴な風合いをそのままに、釉薬(ゆうやく)や越前和紙の短冊などで涼やかさを演出している。
 今月から作り始め、七月いっぱいまでに二百個ほど制作する。乾燥むらを防ぐため工房内には冷房器具を置かず、ジメジメと蒸し暑い中での作業だが、宗倉さんは「地元で作られた風鈴の音色で、涼を感じてほしい」と手を動していた。
 一個千五百円(消費税別)で、越前町小曽原(おぞわら)の越前陶芸村にある越前焼の館で購入できる。

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