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研究の現場から:風鈴の映像、揺らすと音が /四国

 スクリーンに映し出された映像ののれんや風鈴にうちわであおいで風を送ると、風の動きを感知してのれんが揺れたり、風鈴が鳴ったりするシステム「すくえあ『SCREEN feels AIR.』」を、香川高専詫間(香川県三豊市)情報工学科5年の山崎啓太さん(19)ら5人のグループが開発した。4月に東京で開催された日本マイクロソフト主催の学生向けITコンテスト「イマジンカップ2015日本大会」で最優秀賞に選ばれた。7月末に米国のシアトルで開かれる世界大会に日本代表として出場する。
 「風を使ってコミュニケーションがとれないか」とアイデアがひらめき、昨春から山崎さんと金子高大さん(19)▽瀧下祥さん(19)▽東山幸弘さん(19)▽山下昴太さん(20)の5人で開発に取り組んだ。システムの仕組みはスクリーンの裏に、磁石の付いた格子状のフィルムのセンサーを設置。風を受けるとセンサーが風を受けた場所、風圧のデータを感知。データを基に、スクリーン上ののれんが実際に風にあおられる動きを見せる。
 一番苦労したのは「センサーのハンダ付け作業」。基板に細かくきれいに付けないと正確なデータが得られないためだ。山崎さんは「最初は手探り状態。5人がソフト、ハード製作に分かれ、チームワークで取り組んだ。先輩や後輩にも手伝ってもらい約半年で完成することができた」と振り返る。このシステムがゲームや医療、広告などに生かせないかと研究を進めている。

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