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せめて音色で涼ひととき 出石城下、湯村温泉で風鈴揺れる/兵庫


 兵庫県豊岡市出石町の城下町と新温泉町の湯村温泉街に21日、風鈴がお目見えした。夏本番を迎えている但馬地域はこの日、豊岡で最高気温37・3度を記録するなど厳しい暑さに見舞われたが、夏を彩る風鈴の音色が、ひとときの涼を感じさせている。(秋山亮太、小日向務)
 豊岡市出石町内町では、出石城跡付近を流れる谷山川に、白磁・出石焼の風鈴約400個が掛かった。
 夏の城下町に涼しさを演出しようと、地元の観光協会や商店などでつくる「出石藩きもの祭り実行委員会」が中心となって10年ほど前から実施している。この日は実行委メンバーらが、川の上を渡したひもに、トンボや魚などを絵付けした風鈴を1個ずつ手分けしてつるしていった。
 川辺を抜ける風で風鈴が鳴り響き、音色に誘われた親子連れらが川岸に。爽やかな風鈴の音と一緒に、緑豊かな川と白磁が織りなす景色を楽しんでいた。
 8月末まで。但馬國出石観光協会TEL0796・52・4806

 湯村温泉街(新温泉町湯)では、荒湯の近くの2カ所に風鈴計60個を飾った。春来川沿いで鉄製の風鈴が、風を受けて涼しげに鳴り響いている。
 この日は午前11時から、浴衣姿の湯村温泉観光協会メンバーたちが温泉街の橋の上などで風鈴を設置。音に誘われて早速、携帯電話などで記念撮影を楽しむ観光客らの姿も見られた。風鈴を下げた竹には、短冊に願いを書いて自由に取り付けることもできる。
 夏休みに合わせて同観光協会が2011年から続ける催し「色浴衣で夢さんぽ…」の一環。旅館11軒が宿泊客向けに用意している色浴衣を着て同観光協会を訪れると、温泉街のお土産店や飲食店など33施設で使える500円券(2日有効。小学生以下は花火など)がプレゼントされる。
 宿泊施設では引換券ももらえ、荒湯近くのお土産店で卵と交換して卵ゆがきを体験できる。同観光協会の朝野泰昌会長は「風鈴の音を通して、湯村温泉の夏を感じてほしい」と話す。
 いずれも8月31日まで。同観光協会TEL0796・92・2000

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