前橋市と桐生市を結ぶ上毛電鉄で、夏の風物詩「風鈴電車」が運行され、乗客は風鈴の音色が誘う涼しさを楽しんでいる。
車内はアサガオ、ヒマワリ、バラなどの造花も飾り付けられ、夏を思わせる雰囲気の中、風鈴百四十個が揺れるたびに車内に、「チリンチリン」と涼しげな音色が響いた。
同社によると、風鈴電車は今年で五回目。中央前橋-西桐生間を一日に四-五往復している。現在は一編成のみだが、七月には二編成に増やす計画という。
大間々町の実家に帰るため、初めて乗車した前橋市の無職大塚房子さん(73)は「随分きれいだし、夏がやって来た感じがして、うれしいです」と目を細めた。(中日新聞)