top1
top2
top3
top4
top5
previous arrow
next arrow

「かも風鈴」商標登録 “ガラスの町”定着期待

ガラス工芸が盛んな西伊豆町の名物「かも風鈴」がこのほど、地域名と商品名を組み合わせた商標「地域ブランド」に登録された。商標は今後、町の管理となり、他地域の便乗商法の防止や“ガラスの町”としてのイメージ定着などの効果に期待が高まる。
 同町の旧賀茂村は、60年以上前からガラスの原材料となるケイ石が豊富に採れ、最盛期には全国の板ガラスの9割以上に使われていた。6年前に地元のボランティアとガラス作家で「かも風鈴まつり実行委員会」(大谷充弘委員長)を結成し、風鈴の引き売りやイベントでのPRなど、ガラス文化の町づくりを進めている。
 かも風鈴は、伊豆西海岸で吹き荒れる強い西風に負けないよう、分厚いガラスで作られるのが特徴で、「キン、キン」と短く高い音が鳴る。最近では夕日や海、高原など伊豆の自然をイメージした風鈴も作られているほか、デザインを全国から募集して商品化するなど作品は年々多彩に。同町の黄金崎クリスタルパークを中心に、年間で1000個ほど売れている。
 商標登録は「付加価値を高めたい」という願いから、登録の基準が緩和された4月の改正商標法の施行に合わせて本格的に申請を開始。誰にでも親しみやすいようにと、「かも」を平仮名で表記し、半年ほどで念願の商標取得に至った。
 大谷委員長は「徐々に他地域にも根付いてきたと思う。商標の取得が自分たちの活動の励みになれば」と期待を込める。

タイトルとURLをコピーしました