ひとときの“涼”を演出する岡山電気軌道の「風鈴電車」が21日、岡山市内にお目見え。車内に響く風鈴の澄んだ音色が乗客を楽しませた。
備前焼の風鈴56個を装飾。窓には朝顔をかたどったり、風を表現したカッティングシートや、夏の縁日でおなじみのヨーヨー、金魚、夏野菜などを描いたうちわが張られている。
「風流」をテーマに岡山科学技術専門学校生7人がデザイン。小野麻利絵さん(19)は「柔らかな音とともに風の流れを感じてほしい」と話し、乗車した介護士須山朋子さん(46)=高梁市松山=は「うちわのイラストも涼しげ。目的の停留所まであっという間に着いた」と心地良さそうだった。
風鈴電車は1993年から毎年この時期に運行。今年は8月20日まで、岡山駅と東山、清輝橋を1日約15往復する。(山陽新聞)