香川県高松市檀紙町の県道沿いの一角にちょっと変わった花壇が登場した。地元住民が31日、花壇内にワイヤ製のアーチを掛け、風鈴を取り付けて「風鈴花壇」と命名。色とりどりの草花の合間から風鈴の涼しげな音が響き、通行人らにユニークな涼を届けている。
花壇は、高松西インター近くの歩道橋下にあり、同地区の老人クラブ「七福会」(加藤質会長)が15年前から手入れ。風鈴花壇は、今夏は渇水に見舞われたこともあり、もし水やりができずに花が枯れた場合でも楽しめるようにと考えた。
花壇内にワイヤで半円状アーチを作り頂上部分にメンバーが各家庭から持ち寄った風鈴を設置。ワイヤにはアサガオなどつるが伸びる植物を巻き付け、周辺はコスモスやトレニアなどを植え彩った。花は8月中旬から見ごろを迎えるという。
考案者の中村勝彦さん(66)は「水不足は解消したが、地域の名物になればと思ってやってみた。いたずらせずに楽しんでほしい」と話している。