城下町松江を巡る堀川遊覧船で20日、風鈴船の運航が始まった。汗を流しながら乗り込んだ乗客に、船の屋根からぶら下がった風鈴が涼しげな音色で癒やしを届けている。8月31日まで。
1998年から続く夏の風物詩で、全45隻の屋根に銅製の風鈴を付けた。短冊は城北公民館(島根県松江市北堀町)の水彩画サークルのメンバーが描いた作品をつるした。「祝・国宝松江城」「宍道湖からの夕日は日本一」などの言葉とともに、松江城や嫁ケ島などが明るい色使いで描かれている。
松江地方気象台によるとこの日の松江の最高気温は31・2度。乗船した神戸市の主婦、坂田由紀子さん(61)は「心地よい風に風鈴の音が合わさり、夏らしくて良かった」と話した。