兵庫県姫路市に住むかじ師、第52代明珍宗理さんの作品展が19日、安曇野市穂高有明のアザレアギャラリーで始まった。9月6日まで。入場無料。
風鈴や花器など約80点が展示販売されている。明珍さんの火箸(ひばし)風鈴は国内外で評価が高く、涼しげで軽やかな音色は、歌手のスティービー・ワンダーから「東洋の神秘」と評された。日本オーディオ協会の「音の匠(たくみ)」にも選出され、楽器としても注目を集めている。
独特の音は明珍さんの打った火箸にしか出すことができないため、希少性が高く、古物商でプレミアがつくこともある。
4本の鉄製の火箸をひもでくくり、真ん中に振り子をつるした仕組み。訪れた人は店内にかすかな風が吹き込むと、耳を澄まして美しい響きに聴き入った。