シソ科の多年草「ムシャリンドウ」で街を飾る「むしゃりんどう展」が近江八幡市武佐町周辺で始まった。レトロな雰囲気が残る旧中山道の宿場町が青い花で彩られ、初夏の雰囲気を演出している。14日まで。見学無料。
ムシャリンドウは、花の形がリンドウに似ており、武佐町で発見されたことから、その名が付いたとも伝わる。国内の自生地は北海道の一部などだが、話題づくりにと武佐町の住民らが約20年前から栽培。2001年からは街角に鉢植えを並べる催しを続けている。
今年は8町9カ所に約500鉢を並べた。このうち主会場の武佐町会館では120鉢の花が風鈴の音と共に揺れる。むしゃりんどう保存会の鳥居和雄代表は「最初は5鉢から育て始めたが、現在はすっかり地区で親しまれている」と話す。
13日午後1時からは武佐町会館で「育て方講習会」が開かれる。問い合わせは、武佐コミュニティセンター(0748・37・6017)。