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Walk@nifty2006年8月1日号

プロバイダNiftyの会員に送っている月刊誌です。4ページ「インターネットぶらり歩き」で風鈴~癒しの音色として紹介されました。


《全文紹介》

風鈴の歴史は古く、仏教とともに中国より伝わった。

風を受けて涼しげな音を奏でる風鈴。その音色はどこか懐かしく、私たちを穏やかな気持ちにさせてくれます。夏の風物詩として、風鈴は古くから日本人の生活に溶け込んできましたが、その起源は約2,OOO年前の中国にあるといわれています。

中国では占風鐸(せんふうたく)といわれ、竹林に下げて風の向きや音の鳴り方で物事の吉凶を占う道具として使われていました。これが、お寺の四隅に吊るし、ガランガランという音で厄除けをする風鐸として、仏教の伝来とともに日本に伝わりました。風鐸の音が聞こえる範囲では災いが起こらないといわれ、平安・鎌倉時代の貴族の問では縁側に下げて、疫病神が屋敷の中に入るのを防いだともいわれます。

後に、風鈴と呼ばれるようになり、涼をもたらす道具として生活に取り入れられていきました。

風鈴の音色には、癒しの要素がたっぷり

最近では、風鈴は癒しグッズとして注目されています。風鈴の音色には、小川のせせらぎや波の音、小鳥のさえずりなどと同じように、「1/f(エフ分の1)ゆらぎ」があるというのです。

ゆらぎとは、大きくなったり小さくなったり、あるいは強くなったり弱くなったりする、一定で
はない動きや揺れのようなもので、1/fというのは、そのゆらぎの特性のひとつです。私たちが心地よいと感じる音楽や自然界の音のほとんどに、この1/fゆらぎがあることが分かっています。

心臓の鼓動など、体内にも1/fゆらぎがあり、風鈴の音色や小川のせせらぎの1/fゆらぎと共鳴することで、くつろぎ、ゆったりと心地よい気分になるのです。

また、風鈴の音色には高周波音が含まれているといわれています。一般に高周波領域の音には脳内のストレスを抑え、思考能力や運動能力を活性化させるホルモンの分泌を促す働きがあります。

高周波が含まれた風鈴の音色は、脳や細胞にも刺激を与え、心にも体にも元気を生み出してくれるのです。

こうした風鈴の癒しの音色に着目した風鈴演奏家・吉田慎さんは、風鈴の音色に、小鳥のさえずりなどの自然の音とシンセサイザーを融合させた風鈴ミュージックを作り、コンサート活動などを行っています。吉田さんのホームページ「風音」(httpl〃www.kazaoto.com/)では、詳しいイベント情報やオリジナルCDほか、世界中の風鈴も紹介しています。

涼を感じさせてくれるとともに、風鈴の音色は心にも響きます。しばし、風鈴の音色に耳を傾けて、ひとやすみしませんか。

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