南アルプスと中央アルプスの山々を望む長野県南部の飯島町で12日、町道に組んだ長さ約80メートルのやぐらに1万個の風鈴を飾る「信州飯島風街道りんりん祭」が開かれた。
風鈴の最多展示数としてギネス世界記録に認定。風が吹き抜けるたび、びっしりとつるされた風鈴が涼しげな音色を響かせていた。
町役場などがある中心部の町道を通行止めにして、個人や企業からの寄付で実行委員会が用意したガラスの風鈴がつるされた。訪れた人々は、幅約2.6メートルのやぐらに鈴なりに並んだ風鈴を見上げ、写真を撮るなどしていた。
この祭りは、人口減少などに見舞われる町を盛り上げようと、2021年に地元有志が企画。山あいに吹く風の心地よさを表現しようと、風鈴を活用した。実行委員長の堀内陽子さん(47)は「(初開催から)3年かけて1万個の風鈴を集めた。世界一の風鈴街道を全国のみなさんに見てほしい」と話した。
展示は15日午前中までの予定だが、台風の状況次第で変更するという。