青森県五所川原市金山の津軽金山焼(松宮亮二窯元)に14日、恒例の「風鈴街道」がお目見えした。陶器でできた約200個の風鈴が展示ギャラリー前のテントにつり下げられ、カラカラと涼やかな音で来場者を出迎えている。
風鈴は5月下旬から制作、8日に窯出しした。昨年人気だったネコ形の風鈴のほか、今年はつぶらな瞳のカエルやウサギ形、直径8センチほどの大ぶりのリンゴ形風鈴が登場。弘前市から訪れた小山由佳さん(35)は「涼しげな音で、夏を感じられる」と話し、音色を楽しんでいた。
また、今年は製造部長の野呂理紗子さんが黒石市出身であることから、昨年の黒石ねぷた祭りで運行したねぷたの絵を再利用した短冊も作った。色とりどりの短冊から気に入ったものを選び、好きな風鈴に付けることができる。
企画部長の野村美里さんは「金山焼の風鈴は一つ一つ形も色も違うので、お気に入りのものを見つけてほしい。短冊も付け替えて自分だけの風鈴で夏を乗り越えてもらえたら」と話した。風鈴街道の設営は9月下旬まで。