館山市大神宮の館山野鳥の森「ふれあい野鳥館」で、同市在住の陶芸家、福島久美子さん（42）による「陶風鈴展」が始まった。約200点の陶器製の風鈴が爽やかな音色を響かせ、来館者を迎えている。8月31日まで。
福島さんは12年前に地元にUターン。自身の窯「福美窯」を開き、生まれ育った南房総の海をイメージした色と模様が特徴の作品を制作している。「南総風鈴」と銘打った風鈴は、同所の他でも展示しており、この季節の恒例となった。
同所での展示は8年目。円すい型や丸型など、形、大きさもさまざまな風鈴が、天井いっぱいにつり下げられている。貝殻を押し当てたものや、釉薬（ゆうやく）で波模様を表現したものなど、一つ一つが個性豊か。形や大きさ、厚さなど、手づくりだからこそ表現される微妙な違いで一つ一つの音色も異なるのが特徴だという。
「いろいろな風鈴の個性ある音の重なりを楽しんでほしい」と福島さん。
時間は、午前9時から午後4時半まで。問い合わせは、館山野鳥の森（0470―28―0166）へ。