鹿児島市吉野町の仙巌園に音で涼を感じる「風鈴の路」がお目見えした。セミの大合唱が響く中、夏風が吹き抜けるたびに「リーン、リーン」と優しい音色を響かせている。8月31日まで。
昔ながらの夏の風景を思い出し、暑さを和らげてもらおうと初めて企画した。御殿近くの猫神前に設けた「風鈴の路」は高さ2.5メートル、長さ5メートルほど。中を通り抜けることができ、伝統的な江戸風鈴や薩摩切子工場で作ったクリスタルガラス製など約180個が両サイドと上部にずらり。赤や緑、青など色とりどりで、来園者を楽しませる。
担当する文化事業課の前迫優希さん(25)は「風鈴は職人の手作り。技に注目しながら、音で暑さを吹き飛ばしてほしい」と話した。