和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社は21日、境内に風鈴を設けた。九鬼家隆宮司(65)は「風鈴の音から熊野の風を感じてもらえるといい」と話している。盆過ぎまで飾る。
風鈴は南部鉄製で、計約100個。熊野に伝わる「三体月」の模様が入っている。ひもでつなげた短冊には、足が三本ある神鳥「八咫烏(やたがらす)」のマークをあしらっている。このうち88個は、神門そばに設けた高さ約3メートルの回転台に取り付けた=写真。
大社によると、邪気払いのほか、新型コロナウイルスの感染終息や、11月に開幕するサッカーW杯カタール大会での日本代表の活躍も祈願している。
本宮町内の約70事業所にも風鈴を取り付ける。