越前市内の窯元で、越前焼の風鈴づくりが最盛期を迎えていて、さまざまな色や形の風鈴が涼し気な音色を響かせている。(7月7日)
同市大虫本町の工房では7日、伝統工芸士の宗倉克幸さんが土をのせたろくろを回して、丸みを帯びたかわいらしい形に仕上げた。越前焼は固く締った質感が特徴で、風鈴にすると高く澄んだ音を奏でるという。
宗倉さんは「粘土の薄さとか厚さでも音が変わるし、形でも音が変わる。いろんなバリエーションを考えながら作っている。今年は梅雨も早く上がって、節電という話も出ているので、少しでも風鈴の音で涼しんでほしい」と話した。
宗倉さんの工房では、今シーズン200個から300個の風鈴を作る予定で、越前町の県陶芸館などで販売される。