本格的な夏を前に職人が丹精込めて作った風鈴の展示が秋田市で行われています。
秋田市の新屋ガラス工房では5月下旬から5人の作家たちが風鈴作りを始めました。
涼しさを届ける風鈴ですが、作る時は暑さとの戦いです。1200℃にもなる炉の中に何度もガラスを入れて形作ります。
秋田市新屋ガラス工房 東穂高さん:「夏の暑い日にちょっと風が吹き込んで気持ちいいなと感じるような時に鳴るように作っている。(風鈴の)穴が小さいとよく鳴る風鈴になるし、広めにすると強い風が当たらないと鳴らない風鈴になる」
「舌(ぜつ)」と呼ばれる音を鳴らす部品は竹やガラスなどを使っていて素材によって音の出方が変わります。新屋ガラス工房ではこの部分も手作りしていて作家たちが1つ1つ音を聞きながら合うものを選んでいます。
秋田市新屋ガラス工房 長谷部陽子さん:「(舌が)同じ形でも本体の形によって高音になったり、開き方によって違いがあったり素材を変えて竹になると優しい音色になる」
工房では続々と新たな作品が完成していて常に20点ほどが展示販売されています。
秋田市新屋ガラス工房 東穂高さん:「オーソドックスな形から個性豊かなものまであるのでそれぞれ音色が違う。最近夏は暑くなっているので涼やかな音を聞いて暑さを楽しんでほしい」