和歌山県木炭協同組合は県やイオンモール和歌山と共催し4月29日、和歌山市のイオンモールで、県特産のブランド炭「紀州備長炭」を使った風鈴作りのワークショップを開いた。組合代表理事の原正昭さんらによるトークショーも開き、備長炭の魅力や山づくりの重要性を訴えた。
備長炭の魅力のほか、原木林を循環利用して守り育てていることを多くの人に知ってもらおうと「きて、みて、さわって、紀州備長炭」と題し企画した。
ワークショップは3回に分けて開き、各回先着20組が参加した。すぐにいっぱいになるほどの人気だった。
参加者は、みなべ町のみなべ川森林組合が製造している備長炭風鈴のキットを使い、原さんらに教わって風鈴作りを体験した。楽しそうに作り、完成した風鈴を揺らしてきれいな音がなると感激していた。
トークショーは、製炭士でもある原さんと県林業振興課林業担い手班班長で東京大学研究員の大沢一岳さんが、炭と山づくりをテーマに語った。紀州では江戸時代から原木林を循環利用しており、それが継承されている。原さんは、炭の原木林を循環利用することについて「里山は人が入って適度に伐採することで環境が維持される。放っておくと下草も生えないほどに荒れた森になり、二酸化炭素(CO2)の吸収減につながる」などと述べた。
会場では製炭の工程を紹介するパネルも展示された。
イオンモールでは今後も備長炭の魅力を伝えるイベントを開きたいという。
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