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神代和紙の短冊と風鈴で涼を演出 新見・夢すき公園の藤棚になびく/岡山

 新見市神郷下神代の紙すき体験施設・夢すき公園紙の館の藤棚に、備中北部に伝わる「奥備中神代和紙」製の短冊をあしらった風鈴が飾られている。風にふわりとなびく計800枚の短冊と軽やかな音色が心地よい“涼”を演出している。
 伝承活動に取り組む神代和紙保存会が「かみさま夢風鈴」と銘打ち、初めて企画した。短冊は長さ30センチ、幅5センチ。保存会メンバーがすいた和紙を赤、黄、青など5色に染色した後、近くの神社で祈祷(きとう)を受けた。雨風に耐えられるように、こんにゃくのりを塗って強度も加えてある。
 設置場所は敷地内3カ所の藤棚。短冊を2枚ずつ結んだ鉄製の風鈴100個と、短冊だけ600枚を麻のひもでくくりつけている。
 設置期間は旧暦の七夕(28日)を挟み、同公園のシンボル・親子孫水車にちなんだ敬老の日(9月18日)まで。希望者は、願い事を書き込んで藤棚につり下げられる短冊と、土産用の短冊をセットで購入(100円)することもできる。
 家族で訪れ、短冊に「足が速くなりますように」と書いた岡山市立三門小4年の男児(10)は「運動会の駆けっこで1位になりたい」と短冊に込めた気持ちを話していた。
 期間が終わると、飾っていた短冊でオブジェを作る予定。来年以降も継続する方針で、同保存会発起人の仲田紗らささん=新見市神郷下神代=は「地元の恒例行事として成長できるよう、さらに和紙の魅力発信に力を入れたい」と意気込んでいる。
 問い合わせは夢すき公園紙の館(0867―92―6577)。

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