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清水寺に復興願う南部風鈴 境内に涼やかな音色/京都

 京都市東山区の清水寺で1日、岩手県特産の南部鉄器製の風鈴約350個が境内に飾り付けられた。涼やかな音を響かせる風鈴につるした短冊には、東日本大震災の被災地復興や、子どもたちの将来の夢がしたためられ、参拝者は子どもたちの願いを見て岩手に思いをはせていた。
 京都在住の同県出身者でつくる「京都清水寺で南部風鈴を愛(め)でる会」が2010年から毎夏催している。平安時代初期の武将で東北地方に攻め込んだ坂上田村麻呂が清水寺の建立にかかわったことや、田村麻呂と戦ったアテルイとモレの石碑が境内にあることなどを縁に始まったという。
 この日は同会の関係者ら約30人が参加。本堂で営まれた法要で、森清範貫主(77)が「幾久しく交流を続けてほしい」と呼び掛け、同会の及川静衛会長(83)は「風鈴の音を聞きながら被災地の復興を願い、世界平和を祈りたい」と話した。
 続いて、風鈴掛け初め式があり、地元の開睛小の児童3人が参加。6年の西村志保子さん(11)は短冊に込めた願いについて「海外にカフェを開いて日本のことを知ってもらいたい。世界が幸せになってほしい」と説明した。
 短冊には、開睛小と岩手県釜石市の唐丹(とうに)小、白山小の計3校の児童計約200人の「うしろとびを20回以上とびたい」「ほいくしさんになりたい」などの希望や、「東日本大震災で被害を受けた町が早くふっこうしますように」などの願いごとが書かれている。

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