橿原のおふさ観音で「風鈴まつり」／奈良

　奈良県橿原（かしはら）市のおふさ観音で、夏の風物詩「風鈴まつり」が開かれ、境内につるされた約２５００の風鈴の音が参拝者の目と耳を楽しませている。８月３１日まで。
　風鈴の由来は、鐘の音が魔を払うとの仏教思想とされる。同寺では、風鈴の音で涼を感じ、非日常的な風景を味わってもらおうと、平成１５年から「風鈴まつり」を開催。ガラスや金属などでできた色とりどりの風鈴が、風が通り抜けるたびに涼しげな音を奏で、参拝者に一時の涼を与えていた。
　家族で訪れていた大阪府八尾市のパート従業員、枡田美樹さん（４０）は「風が吹くととてもいい音が聞けた。一度にこんなに多くの風鈴を見たことがなかったので壮観です」と話していた。
　１７日は午後６～９時まで、風鈴がライトアップされる夜間拝観を実施。問い合わせはおふさ観音（（電）０７４４・２２・２２１２）。