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涼呼ぶ列車 出発進行(青森)

 津軽鉄道(五所川原市)は1日から「風鈴列車」を運行している。1984年から毎夏行われており、車両ごとに約10個の津軽金山焼の風鈴が天井からつり下げられ、列車の揺れに合わせて「チリン、チリン」と涼しげな音色を響かせている。風鈴には「加速して音まさりゆく風鈴車」「ひとり旅心なごませ風鈴列車」などの俳句が書かれた短冊もつけられている。
 津軽五所川原、金木、津軽中里の各駅舎にも、金魚ねぷた風鈴や空き缶風鈴などがつるされている。
 東京都世田谷区の田辺多都子さん(63)は「風鈴は季節を感じられていい。都会暮らしをしていると、車窓の緑も羨ましい」と話していた。8月31日まで。
     ◇
 弘南鉄道(平川市)の弘南線では3日、「納涼ビール列車」の運行が開始され、乗客約90人が走る列車内で冷えたビールを堪能した。
 85年から行われている。2両編成の列車にはテーブルが設置され、ビールや弁当が並ぶ。乗客らは乾杯をしてビールを一気に飲み干し、抽選会やカラオケで盛り上がった。
 列車は約2時間かけて弘前―黒石駅間を往復。友人3人と参加した弘前市の会社員北畠夏子さん(50)は「昨年初めて参加して楽しかったので、今年も乗りに来た。知らない人とわいわい話しながら飲むのも面白い」と上機嫌。
 今月10、23、24日にも運行するが、予約の空きは残りわずかという。

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