京都市の叡山電鉄(松下靖社長)は1日、同市左京区の鞍馬駅に約190個の南部風鈴をつるした。岩手から届いた音色が9月30日まで、乗降客らに一服の涼をもたらす。
同市はこの日、夏を思わせる陽気で、鉄製の風鈴が奏でる軽やかな音が駅舎やホーム内に響いた。同社が今年開業90周年を迎えることから、例年より90個増やした。短冊の絵柄にも三陸鉄道や大船渡の「穴通磯(あなとおしいそ)」、岩手山などが新たに加わった。
駅近くにある鞍馬寺は源義経が幼少期に修行を積んだ地として知られる。風鈴をつるす取り組みは、平泉と深い関わりがある義経との縁で、2013年から始めた。
期間中、鞍馬駅では風鈴を販売し、売上の一部を三陸鉄道に寄付するほか、車内に風鈴をつるした「悠久の風」号の運転などさまざまなイベントを予定している。
【写真=鞍馬駅にお目見えした南部風鈴。今年は約190個が駅舎やホーム上につるされている】