大師地区の夏の風物詩として知られる「風鈴市」が17日から21日まで川崎大師平間寺で開催され、約30万人が足を運んだ。川崎大師観光協会(斎藤文夫会長)が主催し、今回で19回目。
藤田隆乗貫主が法楽を執り行い=写真下=、風鈴市はスタート。会場には47都道府県にある900種類、計約3万個の風鈴が飾られた。会場は音色やデザインを確かめながら購入する人出で賑わったほか、風鈴にカメラを向ける姿も見かけられた。千葉県から訪れた30代の男性は「数があって迷いました。来年もまた見に来たい」と語った。
初日には福田紀彦市長も足を運び、愛媛県や地元川崎の風鈴を購入した。開会式で福田市長は「地元の誇りのイベントである風鈴市の魅力を海外にも発信していきたい」と挨拶。ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアを活用してのPRに力を注いでいく意向を示した。
涼演出に一役
会場には風鈴の音色とともに涼を演出するミスト冷却装置が取り付けられた。 ミスト装置は貝塚に本社を構えるフジクス(株)(細田次郎代表取締役社長)が開発した「オアシスミスト」で高津区のノクティプラザの屋上などで設置実績がある。風鈴市にも2年前から取り付けを行っている。今年は2台のポンプとノズルを50個近く取り付けたという。