「かえる寺」の愛称で知られる福岡県小郡市横隈の如意輪寺の参道に、例年より1カ月ほど早く約2000個の風鈴が飾られた。ゴールデンウイークも涼やかな音を響かせながら参拝者を迎える。
境内に1万体以上のカエルの像が並ぶ同寺。原口元秀住職(74)が約30年前に「気持ちを新たにかえる寺」「前向きに跳ぶ」などの意味を込めて置き始めた。評判は国内外に広まり、年間20万人以上が訪れる名所となった。
境内に風鈴をつるす「風鈴まつり」は2008年に始めた。参拝者は1個500円で購入でき、短冊に願い事を書いて奉納する。今年の奉納期間は例年通り6~9月の予定だが、5月に旅行会社の視察があるため、市が早期設置を提案した。今月26日、昨年奉納された風鈴を地元住民や市職員らが飾った。
原口住職は「風鈴は魔よけになる。きれいな風鈴を五感で感じ、前向きな気持ちになって、暑い時期を乗り越えてほしい」と話している。