射水市串田(大門)の櫛田神社境内の一角に風鈴トンネルが初めて設けられ、参拝者の人気を集めている。宮川真清宮司は「暑い中、訪れる人たちに涼しさを感じてもらいたい」と話している。
長さ約4メートルの通路に120個のガラスの風鈴を飾り付けた。打ち水を体験する水おけもそばに置かれ、散水することで冷気を感じられるようにしている。おけには水風船のヨーヨーが浮かべてあり、希望する子どもには持ち帰ってもらっている。
神社巡りが好きで訪れた富山市綾田町の主婦、藤下百合子さんと娘の貴美子さんは「きれいで音色も良く、目と耳で涼しさを感じられる。スマートフォンで動画を撮りました」と笑顔を見せていた。
また境内には、参拝者の新たな待合所として「奈良比丘殿(ならびがおかでん)」が完成した。従来の待合所が手狭になったため神明造りの別棟約33平方メートルを新築。従来の待合所は畳敷きだったが板敷きとし、長いす、靴脱ぎ場のある玄関、洋式トイレを備えている。絵馬を奉納する人はこれまでは屋外で願い事を書いていたが、待合所内に落ち着いて書けるスペースも設けた。
待合所の名称は、越中国司の大伴家持がこの地を訪れ、都を懐かしんだことに由来する。