福井市の一乗谷朝倉氏遺跡で 大型連休に合わせ、福井市の一乗谷朝倉氏遺跡の城下町を再現した「復原町並」に新たな魅力が加わった。
カラフルな和傘や風鈴で彩られた写真スポット「和傘スカイ」が設置され、県内劇団員らが戦国時代の商人や武士に扮した寸劇がスタート。
新緑に映える華やかな演出や福井弁でのコミカルな演技が、観光客らを楽しませた。
和傘スカイは市の近年の人気企画だが、今年は三カ月近く前倒しして実施。朝倉氏遺跡保存協会の岸田清会長は「大型連休は観光の春の陣。あの手この手でもてなしたい」と意気込む。
四月二十九日、岡山県から初めて福井へ来たという鈴木和幸さん(44)は、午前九時の開場とともに入場。三百個の風鈴と二十本以上の和傘に「びっくりしました、きれいですね」。家族で記念撮影していた。
寸劇は商屋周辺や武家屋敷で繰り広げられた。商人役の劇団員が「お屋形さまが、川があふれんようにしてくださったんや」「織田信長、知ってるか」とかしましい。その前を刀を差した武士が歩き、通り沿いには野菜売りの男。遺跡の大ファンという鯖江市神明小学校三年、川畑恵さん(8つ)は「タイムマシンで来ました。信長が攻めてきますよ」と飛び入りで参加。集まった観客を沸かせた。
復原町並の入場は午後四時半までで、入場料三百三十円。寸劇は保存協会や県などがつくる遺跡活用推進協議会が企画し、春季は五月八日まで(各日午前十時~午後四時)。和傘スカイは十一月三十日までで、途中で展示内容が変わる予定。(中日新聞)
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