縁結びの神社として知られる南陽市宮内の熊野大社で、風鈴の音に良縁の願いを込める祈願祭「かなで」が開かれている。千個を超える風鈴が境内に並び、風に揺れて心地よい音色を奏でている。
昔から、風の音は祈りをささげる対象だったという。境内では、赤や青、緑など多彩な色の風鈴が、願いを込めた短冊とともに木枠につられている。
訪れた人たちは写真を撮ったり、涼やかな音色に聞き入ったりしている。米沢市塩井町塩野の会社員赤井橋みのりさん(34)は「毎年、来ているが今年もきれい。風鈴の音はすべてが清められる感じがする」と語った。
「かなで」は9月末まで開催される。