岡山市街地を走る岡山電気軌道(同市中区徳吉町)の路面電車に8日、夏恒例の風鈴電車がお目見えした。車体が揺れるたびに「チリ~ン」と澄んだ音色が車内に響き、涼しさを感じさせている。
備前焼製の風鈴38個をつり革の間につるした。風鈴に結び付けた短冊には、山陽女子高校(同門田屋敷)の生徒が東日本大震災や熊本地震の被災地復興をテーマに「早く元の日常が戻りますように」などとメッセージを記している。
ヘッドマークには、山陽女子高と交流のある東北生活文化大高校(仙台市)の生徒が「復興応援ありがとう」といった言葉を添え、風鈴などを描いている。
短冊に願いを書いた山陽女子高2年の生徒(16)は「涼やかな音色を聞きながら、被災地の復興に思いをはせてほしい」と話した。
風鈴電車は31日まで、東山、清輝橋線で1日計15往復程度を運行する。