北陸新幹線新高岡駅とあいの風とやま鉄道高岡駅に十二日、高岡銅器の風鈴が飾られた。風に揺れて「チリーン」と響く風鈴の音色が、観光客や乗降客に涼しさを届けている。
高岡銅器協同組合が高岡銅器をPRする目的で毎年実施。今年は銅器メーカー七社が提供した十五種類ほどの風鈴がそれぞれ三十個つるされた。
風鈴は真鍮(しんちゅう)製やアルミ製。利長くんと北陸新幹線、鳳凰(ほうおう)、堅香子など高岡らしいデザインを施したり、おりんに仕立てたりした商品が並ぶ。
新高岡駅では連絡通路に風鈴が並びうちわであおいでさまざまな音色を聞き比べる楽しみも。駅の利用者からは「風情がある」「暑さを和らげてくれる」との声が聞かれた。
組合の四津川元将理事長(53)は「高岡銅器の風鈴だけを展示している。風鈴で技術を知ってもらえれば、高岡アピールの一つになる」と話した。
飾られているうち一部の風鈴は、駅の土産物売り場で販売もしている。