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陶遊80号2006august

特別企画、風鈴づくり。風鈴は癒しの音色。で紹介。



【記事全文】

風鈴コレクターにして、風鈴演奏家でもある吉田慎さんは、風鈴の音を「癒し」の音としてコンサート活動を展開し、活躍中です。

風鈴の音に目覚めたのは、あるコンサートで小さな鐘の音を聞き、風鈴の音の懐かしさが体によみがえってきたことが始まりでした。

それ以来、自分の楽曲に風鈴の音色を効果音として取り入れているといいます。「演奏している自分がいちばん気持ちよくなってくるんですよ」と吉田さんはいいます。

風鈴の音色には、川のせせらぎや虫の音色と同じように、お互いの振動が共嶋すると心地よく感じる「ゆらぎ」というリズムがあるといいます。

その「ゆらぎ」が聴くもののα波を誘発し、脳に働きかけ、心にやすらぎを与えてくれ、私たちを癒してくれるのです。

さまざまな風鈴を集め始めて4年。今やそのコレクションは100個にのぼるといいます(その一部を左べージで紹介します)。その中からコンサートで持ち歩く数は23個ほど。「コンサートで多く使う素材はガラスです。高低差があるので1オクターブ範囲の音を出すのが可能なんです」

陶器の音色の特徴は、陶土は音がこもりやすく温かい音色を発するのに対し、磁器は透明感のある澄んだ音色が特徴だと吉田さんはいいます。

コンサートを終えた後の感想に多いのが「気持ちよくて寝てしまいました」というもの。その感想こそが、吉田さんにとっては最高の褒め言葉となる。

風鈴といえばどうしても夏限定のように考えがちですが、クリスマスコンサートなどでも最近演奏することが増えているといいます。

また、陶芸家との展覧会でのコラボレーションも手がける予定とのことなので、いつもの展覧会にちょっとしたコンサートを加えてみてはいかがでしようか?

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