境内に風鈴を掲げ、涼しげな音色とともに身の穢(けが)れをはらう「招福除災の音」が松尾大社(京都市西京区)で始まった。約800個の風鈴が掲げられた境内では、訪れた人らが涼しげな音色に心安らぐ様子が見られた。9月1日まで。
鈴の音色は神を慰めるとともに参拝者の穢れをはらうという伝えから、新型コロナ禍の令和2年、疫病退散のために始まった。風鈴には願いを書いた短冊をつるすことができ、健康や安全を願うものもあった。
赤、緑、青など色とりどりの風鈴は神職が手作業で色付けしたという。風鈴がそよ風とともに奏でる「カラン、カラン」という音色が境内に響くと、参拝者らは涼を感じながら色鮮やかな光景を写真に収めていた。
松尾大社の権禰宜(ごんねぎ)、進藤恵太郎さん(27)は、「これから夏が始まるが、風鈴の音を聞き気持ちを和らげていただけたら」と話していた。