梅雨明け翌日の19日、JR多治見駅の南北自由通路には、美濃焼の風鈴が取り付けられた。猛暑で知られる多治見市はこの日、最高気温が35・6度と全国3番目の暑さ(気象庁調べ)となり、乗降客らは「チリーン、チリーン」という涼しげな音に足を止めていた。
風鈴の飾り付けは、特産の美濃焼をPRする狙いで今年が25回目。市之倉陶磁器工業協同組合の窯元が、小さな酒器に呉須ごすと呼ばれる藍色の顔料でトクサや幾何学模様などを絵付けし、計600個を製作した。駅のほか、市役所や公民館などの公共施設にも飾られた。
市産業観光課などでは、風鈴を25日から1個1100円で販売する。問い合わせは同課(0572・22・1111)へ。