海南市内の神社などに約3千の風鈴が飾られる「第7回かいなん夢風鈴まつり」が開かれている。同市大野中の春日神社などでは色とりどりの風鈴が並び、涼しげな音色が訪れた参拝客らを楽しませている。15日まで。
神社など市内12カ所で開催。地場産業の紀州漆器の技法を取り入れて作られた風鈴には、「家内安全」「毎日楽しく健康で」などと夢や願い事などが書かれた短冊がつるされている。
風鈴祭の発祥とされる同神社では、まつりの初日の1日、紀州漆器で栄えた同市黒江で歌い継がれてきたという市指定無形民俗文化財「つつてん踊り」などを保存会の女性5人が三味線や太鼓に合わせて披露した。
また、同市日方の伊勢部柿本神社では、よしずの屋根に風鈴がつるされたトンネルをくぐり参拝できるよう趣向が凝らされている。同神社の塩崎昇宮司は「涼を感じてもらえれば」と話していた。
期間中は神社などの指定ポイントで撮影された写真を対象としたフォトコンテスト(20日締め切り)が開催されるほか、6日には模擬店やステージイベントが楽しめるビアフェスタがJR海南駅前広場で開かれる。問い合わせは同実行委((電)073・482・4363)。