島根県大田市三瓶町の志学地区で、温泉街の町並みを風鈴で飾るイベント「ふうりんおんせん」が開かれている。公衆浴場や商店に飾り付けられた千個余りの風鈴が温泉街に涼を呼び込んでいる。8月下旬まで観光客の目を楽しませる。
6年前から三瓶温泉のPRを目的に開かれ、地元の若手有志でつくる「志学ホームタウンプロジェクト」(三谷和弘世話人)のメンバーらが7月下旬、2カ所ある公衆浴場の軒下のほか、特設露天風呂などに据え付けた。
住民や観光客が海の波やスイカ、ヒマワリなどを絵付けした風鈴が三瓶高原を渡る風に揺れ、「チリンチリン」と透明感のある音色が涼を演出している。
友人と県西部の温泉を巡った広島県廿日市市の調理師沖野恵菜さん(31)は「夏ならではの雰囲気に癒やされます」と話した。