京都在住の県人らでつくる「京都清水寺で南部風鈴を愛(め)でる会」(及川静衛(しずえ)会長)は1日、京都市東山区の同寺に、震災犠牲者を弔う南部風鈴約300個を飾り付けた。
本堂で営まれた法要では、森清範(せいはん)貫主が約30人の出席者ともに冥福と一日も早い復興を祈った。森貫主は「この春、唐丹小に『剛正力行(ごうせいりっこう)』と揮毫(きごう)した書額を贈った。釜石の子どもたちが地域を力強く発展させるとともに、南部風鈴を通じて京都と久しく交流してほしい」と願った。
短冊は釜石市の唐丹小、白山小と京都清水学区の開睛(かいせい)小の計3校、児童約200人や関係者らが夢や希望を書いた。「震災で被災した岩手や熊本の人たちが笑顔になりますように」など被災地を思いやる短冊も目立った。飾り付けは31日まで行われている。
【写真=南部風鈴を飾り付ける及川静衛会長(右端)と森清範貫主(左端)ら】