和歌山県田辺市の世界文化遺産・熊野本宮大社で21日、熊野地方の神の使いとされる3本足のカラス「八咫烏」の絵入りの短冊を付けた風鈴がお目見えした。大社と周辺の商店街に計約100個が飾られた。
神門前には八咫烏の像を最上部に飾った高さ約3メートルの飾り台が登場。南部鉄製の約7センチの風鈴50個がつるされ、涼しげな音色が参拝客を楽しませている。大社によると風鈴は昔から夏の邪気払いに使われていたという。
静岡県掛川市から訪れた折戸俊男さん(75)は「暑い中の参拝だったが、涼やかな音色で気持ちがいい」と話した。風鈴はお盆過ぎまで飾られる予定。