長野県阿智村の昼神温泉郷にある旅館「石苔(せきたい)亭いしだ」に飾られた千個の七夕風鈴が、「チリン、チリン」と涼しげな音色を響かせ、宿泊客らを迎えている。入場無料。八月七日まで。
集客の目玉にしようと七年前に始めた。館内の中庭につり下げられた直径約八センチの赤い江戸風鈴は、魔よけ効果があるとされる。マネジャーの麦島達也さん(27)は「風鈴がずらりと並んだ様子は壮観です。昔ながらの涼しさを感じに来て」と話す。
風鈴には願い事を記した短冊があり、「ウルトラマンになれますように」と書いてあるものも。さまざまな思いを乗せて風に揺らめいている。