和紙を使った金沢発の風鈴「かなざわ風鈴」を作る催しが24日夜、金沢市野町の常松寺であった。じとじとした雨上がりの本堂に、涼しげな音が響いた。
かなざわ風鈴は、正方形の和紙の頂点を貼り合わせた正六面体。和紙の中につり下げた長さ9センチの棒状の真ちゅうと五円玉が当たって「りん、りん」と鳴る。金沢工業大環境・建築学部の土田義郎(よしお)教授の研究室が2013年に開発した。
催しは、土田研究室と同市寺町周辺の僧侶でつくる「寺町台寺活協議会」が共同開催。子どもから大人まで15人が参加し、研究室の学生の手ほどきを受け、風鈴作りを楽しんだ。
今回初めて、和紙の風鈴に、7色に光る発光ダイオード(LED)電球を入れて飾ると、カラフルに。金沢の魅力を紙芝居で発信する市民グループ「かなざわ紙芝居倶楽部(くらぶ)」が4作を披露した後、僧侶がお経を読み上げて健康や学業成就を祈願した。