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毎日新聞

紙面19ページのおおさか発プラスアルファくらし経済欄にて「京の山懐で残暑一掃」という記事で半面紹介されました。



【記事全文】
節電対策に風鈴音楽、いかが
京の山懐で残暑一掃
「節電の夏」の猛暑対策として風鈴が見直されている中、京都市東山区の山懐に建つ風鈴だらけのゲストハウスが注目を集めている。国内唯一のプロ風鈴演奏家の風音~Kazaotoさんが専用演奏会場として昨秋オープンさせた「風鈴ハウス・風処」だ。
食事や宿泊も可能で、国内外から多くの人が「癒しのサウンド」を求めて訪れている。
民家使い専用会場
チリンチリン、コロコロ、シャラシャラシャラ。演奏室の扉を開けた途端、天上からぶら下がる無数の風鈴が一斉に風に揺れだした。
吹きガラス製の「江戸風鈴」、銅とスズの合金製「小田原風鈴」、岩手・南部鉄器製の「南部風鈴」、800年の伝統を持つ明珍火箸を使った「明珍風鈴」・・・。
室内には風音さんが集めた風鈴のうち約120個が常設展示されている。
建物は民家を改造した木造2階建てで、1階部分に演奏室と台所、2階にゲストルームがある。ゲストルームは2部屋8人まで宿泊が可能だ。
訪問者は畳に寝っ転がって多種多様な風鈴を眺めながら、約1時間の演奏会を堪能できる。「リラックスするせいか、眠りにつく方もしばしば。マッサージや整体と同じ感覚で繰り返し訪れるリピーターも多い」(風音さん)という。
風音さんはもともと趣味でヒーリング音楽の作曲をおこなっていたが、風鈴の魅力に魅入られて2005年に食品メーカー社員から演奏家に転身。以来、風鈴をメーンにしたオリジナル曲の制作活動を続けており、現在は全国各地で年間約100回のコンサートや出張演奏を開いている。
鳥の羽根で即興
2009年に神奈川厚木市で風鈴ハウスを開設した。外国人にも風鈴の魅力を知ってもらいたいと思い立ち、「観光客が多い京都なら可能」と移転を決断。去年11月20日にオープンした。
今月6日、神戸市兵庫区の神戸アートビレッジセンターで開かれた風音さんの演奏会をのぞいた。
ステージ上にコの字形にスタンドが組まれ、約30個の風鈴が吊り下げられている。シンセサイザーの演奏が始まると、風音さんは短い棒の先に付けた鳥の羽根で風鈴の短冊をはたき、即興的に演奏。
会場内は時間と空間が渾然一体となったような不思議な感覚に包まれ、観客は皆、拍手も忘れて幸せそうだった。
「見て聞いて触って、五感で涼しさを感じることができるのが風鈴の魅力。澄んだ音色は幼い頃の思い出をかき立てたりココロを落ち着かせてくれる」と語る風音さん。癒しの空間で厳しい残暑を吹き飛ばしてはいかが?

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