京都府福知山市下猪崎、ひまわりこども園の玄関前に、園児たちが作った風鈴の小さな回廊がある。まだ残暑が続く中、そよ風に吹かれて揺れる約160個の風鈴が、心地よい鈴の音を響かせ、来園者に涼を届けている。
毎年この時期に、近くの川東公園で開く恒例の園行事・納涼大会でのお披露目に向け、8月に入ってから制作。しかし今年は台風の接近と重なり催しが中止となってしまったため、せっかくだから-と、園で飾ることにした。
制作したのは同園と近くの小規模保育園ピコリーノの0~5歳児クラスの計130人と職員。
クラスごとに、ペットボトルやアイスクリームカップ、紙コップ、和紙といった異なる素材を使っていて、タコやクラゲの型、ステンドグラス風などデザインもさまざま。糸に小さな鈴を取り付けている。画用紙で作った金魚などを飾り、絵の具やテープで自由にデコレーションし、世界に一つだけの作品に仕上げている。
風鈴をつるす土台は園児の親族とその知り合いの大工がこしらえた。一斉に風鈴が取り付けられると、園児たちは大はしゃぎ。「きれい!」「ぼくのがあった!」と飛び跳ねて喜んでいた。
こども園3歳児クラスの女児は「たこちゅう(タコがモチーフの風鈴)を作るのが楽しかった」と話していた。
小山たか子園長は「まだ暑い日が続きますが、子どもが作った風鈴を見ていると涼しさを感じます。これをきっかけにもっとものづくりに興味を持ってもらえたら」と話していた。
13日までは飾る予定で、そのあと各作品を持ち帰る。