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松笠風鈴の製造最盛期 今に伝える、軽やかな音色 佐野/栃木

 本格的な夏の到来を前に、佐野市赤見町の「江雲堂」では、砂鉄から作られる国内でも珍しい「松笠(まつかさ)風鈴」の製造が最盛期を迎えている。
 同風鈴は、日本古来の製鉄法「たたら製鉄」で作った玉鋼(たまはがね)を使用。日本刀にも用いられる鋼で、鉄鉱石から作るものに比べて硬度が高く、軽やかで澄んだ音色を奏でることが特徴。さびにも強いという。
 形が松ぼっくりに似ていることから名付けられ、技法は一子相伝で約300年もの間守られてきた。当主の江田ケイ(えだけい)さん(59)で23代目。
 13日は型から外し、表面の土を落とすなど仕上げの作業を行った。商品化されるのは全体の3割ほど。受注のほか同市金井上町の観光物産会館などで販売している。

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