本格的な夏の到来を控え、松山市街地を訪れる人々に風鈴の音色で少しでも涼しさを感じてもらおうと、松山ロープウエー商店街振興組合などは松山城下の商店の軒先に計150個の風鈴を設置し、観光客らの目と耳を楽しませている。
同振興組合などは、まちづくりの一環として5年前から風鈴の設置を始めた。昨年までは風鈴に南部鉄を使っていたが、今年は砥部町の砥部焼協同組合の協力を得て、県指定無形文化財の陶磁器として全国的に有名な砥部焼を使用した。
今月初めには中村剛志町長が同商店街に駆けつけ、砥部焼の風鈴をPRした。風が吹くと陶磁器独特の高い音色が町中に響き、観光客らは時折足を止めて伝統の涼を味わっていた。