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朝日新聞

メディア紹介

2024年8月4日の伊賀版で「奏でる風鈴 涼呼ぶ音色 伊賀の日向さん築100年の古民家拠点」として紹介されました。

記事の内容

 風鈴の音色が涼を呼ぶ季節。その音色で音楽を奏でる男性が、三重県伊賀市の自称「世界で1人の風鈴演奏家」だ。

 緑豊かな田園地帯、伊賀市比土(ひど)の木津川のほとりにある「伊賀・風鈴屋敷『風処(かぜどころ)』」。日向(ひなた)真(しん)さん(56)が演奏活動の拠点とする築100年の古民家だ。

 神奈川県出身。中学2年の時、シンセサイザーで作曲を始めた。子どもの頃から好きだった風鈴による演奏を始め、2003年に初のCDを出した。京都を拠点に年間100回以上コンサートを開いてきたが、コロナ禍で演奏機会が激減したのを機に、空き家バンクで古民家を見つけた伊賀の環境が気に入って21年9月に移住。昨年はデビュー20周年を記念し、伊賀で作曲した4曲を含む21作目のCDを出した。

 古民家に展示している風鈴は数十種類、約190個。演奏では30個ほどをパイプの骨組みにつり下げて使う。日向さんは当初、手やうちわで鳴らしたが、思い通りの音にならなかった。次に息を吹きかけてみたが、「酸欠になった」。短冊を鳥の羽で触れて音を出す手法を編み出した。

 材質はガラスや陶器、鉄、銅、石、炭などさまざまで音も異なるが、演奏のベースの音階を作るのは江戸風鈴だ。それに小田原風鈴や南部鉄器の風鈴、明珍火箸、備長炭の風鈴などを組み合わせる。

 コンサートは90分。風鈴だけでなく尺八や琴、シンセサイザーなども使って自作曲を演奏するほか、「赤とんぼ」「ふるさと」「アメージング・グレース」なども披露。座敷で演奏すると、心地よくて寝てしまう人もいる。

 「癒やされた」という反応が多いといい、「『よかった』と言ってくれたら」と日向さん。寺社への出張コンサートも多く、全国を飛び回る。「海外でのコンサートの声もかかってますが、円安がね」

 「風処」の30畳の広間で8月にもコンサートを開く。大人千~3500円。問い合わせは風処(050・6871・7921、info@kazedokoro.comメールする)へ。

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