京都府福知山市大江町二俣二の町和紙伝承館を、京都市内の平安女学院大学の学生たちが訪れ、丹後二俣紙(丹後和紙)について学び、和紙を使った風鈴作りをした。
国際観光学部の2~4回生14人で、観光フィールドワークの授業の一環としてこのほど来館。最初に丹後二俣紙の歴史や製造技術などを解説するDVDを観賞した。
そのあと丹後二俣紙保存会会長で、紙漉きをする田中製紙工業所5代目の田中敏弘さん(62)が和紙作りについて説明。昔は地区内には和紙作りに関わる家がたくさんあり、分業で1枚の紙を作り上げていたことを紹介した。工業所で漉かれた和紙の手触りも確かめた。
このあと丹後二俣紙を使った風鈴作りへ。準備された6色の和紙を手でちぎり、ヒマワリや星、花火などの形にして、風鈴本体や短冊部分に貼り付けた。
学生たちはじっくりとデザインを考え、田中さんや保存会の会員たちのアドバイスを聞きながら、オリジナルの風鈴に仕上げていった。
4回生の女子学生は「和紙は、普段使っているコピー用紙と違って強く、風合いがあり、その良さがよく分かりました」と話していた。