川崎市川崎区の川崎大師平間寺で19日に始まった風鈴市には、初日から多くの買い物客が訪れた。各地から集められたご当地風鈴が、軽やかな音を響かせている。23日まで。
多くの人を集めているのは、喜多方風鈴(福島県)のコーナーだ。蒔絵(まきえ)の手法を取り入れた図柄が特徴で、横浜市の六十代女性は「色も絵もかわいい」と話して買い求めていた。他に、コケ玉の下に風鈴をつるした県内の苔(こけ)玉風鈴や熊本県のゆるキャラ「くまモン」の風鈴など、変わり種も並ぶ。
風鈴市実行委員長の森明弘さん(49)によると、風鈴市はリピーターが多い。川崎大師オリジナルの厄除(やくよけ)だるま風鈴は今年、新色のオレンジを加えて全十一色にした。森さんは「風鈴は毎年買うような物でもないから、飽きられないように続けていきたい」と話した。
二十日は午後五時半から、地元住民ら約五百人が参道や境内を練り歩く「踊り練り込み」がある。境内の風鈴市とは別に、平間寺は本堂の入り口に各地の風鈴をつるし、参拝客の暑さを和らげている。八月末まで。