西伊豆町の夏の風物詩「かも風鈴」の引き売りが23日、同町宇久須の黄金崎クリスタルパークで行われた。町内のガラス作家らで構成する「西伊豆硝子舎」が企画する恒例行事で、メンバーが風鈴をつるしたリヤカーを引き回して心地よい音色を響かせた。
風鈴は海や空をイメージした青色を基調に、作家が吹きガラスの技法で一つ一つ手作りした。同日、同パークで販売が始まり、観光客らが手に取って品定めした。88個の限定販売で、無くなり次第終了する。
宇久須神社の拝殿で風鈴240個を展示する企画「西伊豆風鈴神社」も同日始まった。9月23日までの開催で、午前8時から午後5時まで。
かも風鈴は、旧賀茂村時代の2001年にガラス原料「ケイ石」の採掘が盛んだった歴史にちなんで制作が始まり、地元の特産品として親しまれている。